「返信を早く」、そして「自分でボールを持たない」ということ

先日、堀江貴文さん著の「理不尽に逆らえ。真の自由を手に入れる生き方 (ポプラ新書)」を読んだ。自分が参考にしたいと思った点をいくつか紹介したい。

 

 

「返信を早く」、そして「自分でボールを持たない」

仕事を大量にこなすためには、まず返信を早くすることが重要だ。たとえば、誰かから連絡が来て、それによってスケジュール調整をする必要が出てきたら、すぐにそのタスクをスタッフにパスをして、自分ではボールを持たないようにする。

たとえ、悩んだり迷ったりするような案件でも、「とりあえずAでやってみて」とか「大まかな方向性は○○で進めて」とか、とにかくわずかな時間でも自分がボールを持たずに担当者にパスするようにしている。それで疑問点や懸念点が出てくれば、すぐに連絡が来るので、そのまま進めるか、軌道修正するかなどをすぐにジャッジすればいい。

 

堀江貴文.理不尽に逆らえ。 真の自由を手に入れる生き方(ポプラ新書)

ぼくは自分でボールを持ってしまうことが少なからずある。分からないことがあると、判断を誤りたくないので、「ちょっと時間ちょうだい」といって自分で調べはじめてしまうのだ。もちろん自分で調べることは悪いことではないと思うが、その間、メンバーを待たせてしまうことが問題だと思う。

よくよく考えれば「なんとなく方向性はこうだと思うんだけど、俺もよく分からないから調べながらやってみて。進捗あったり、詰まったりしたら連絡ちょうだい」といえば良いのだ。
仕事を大量にこなすには、返信を早くすること、どんどん人にお願いすること、自分ではボールを持たないようにすることが大切だ。分かっていたつもりでもできていないことに改めて気付かされた。

もちろん、システムエンジニアとして自分の能力や専門性を高めていく必要はあると思う。自分ではボールを持たないようにメンバーや案件の管理を行いながら、目の前の案件をこなしつつ、継続して学習を進めていきたいと思っている。

 

子どもとの接し方

ほとんどの人は、子どもができて自分が親になった瞬間に自分が偉くなったかのように錯覚し、子どもを下に見るようになるのだ。会社に行くと大した存在でもないのに、子どもの前では偉そうに、「ああしなさい」「こうしなさい」「なんでできないの!」などと小言を言いはじめる。ところが、そういう教育の仕方は間違っている。

堀江貴文.理不尽に逆らえ。真の自由を手に入れる生き方(ポプラ新書)

ぼく自身も2児の父になった。言うことを聞かない、理解できない子どもに対して感情的になってしまうことも、たまにはある。ただ、この一節を読んで、改めてこのままじゃダメだな…と思った。

人としても半人前、ビジネスマンとしても中途半端、自分自身が大した存在でない点を謙虚に受け止め、本来、対等の存在である子どもと、ともに成長していくぐらいの気持ちで接していきたい。

堀江さんは、子どもたちから見ているユーチューブを教えてもらったり、流行っていることやアニメを教えてもらったりして勉強しているという。

また、子どもたちがスマートスピーカーを使いこなしていることを知って、驚いたそうだ。スマートスピーカーは、同じ質問でも飽きずにいつまでも付き合ってくれるし、子どものほうも、スマートスピーカーがちゃんと答えてくれるように、きちんとした発音や文法を意識するのだそうだ。

もちろん、これを読んでスマートスピーカーを買った。届くのが楽しみだ。