コーヒー市場における競争が過熱している。『サードウェーブ』の代表格、ブルーボトルコーヒーの上陸は記憶に新しい。店舗数も着々と拡大しており、一定の成功を収めているようだ。そして、日本のカフェ業界の雄『スターバックス』も近々ロースタリーのある店舗を国内に出店するという。
▼ブルーボトルコーヒーの開店当初は多くの人が列をなした
そういえば、コンビニでも美味しい挽きたてコーヒーを飲むことができるようになった。100円、150円という価格で飲むことができるが、その値段で飲むことができるとは信じられないクオリティの高さだと思う。缶コーヒーと同等の価格帯なのだから。
コーヒー市場の過熱は『家庭』というフィールドにおいても同様だと感じる。少し前まではインスタントコーヒーだったのが、豆から挽いてコーヒーを飲む人が増えた。コーヒーメーカーではなく、自分の手でドリップする『ハンドドリップ』も密かなブームになっているようだ。
ただ、コーヒーメーカーの市場が縮小しているわけではない。最近は、『バリスタ』『ドルチェグスト』『ネスプレッソ』といった今までのコーヒーメーカーとは一線を画す製品が盛り上がりを見せている。テレビCMも度々見るし、家電量販店などでの実演販売も盛んだ。
とはいえ『バリスタ』『ドルチェグスト』『ネスプレッソ』がどのような製品か、どのように選べばいいのかをおさえている方はそんなにいないのではないだろうか。そこで今回は、これら3種類のコーヒーメーカーの違いと選び方について書いていこうと思う。
*…なお、Nespressoは実際は『』『ネスプレッソ社』から販売されているアイテムなので注意されたい。
既存のコーヒーメーカーとバリスタ、ネスプレッソ、ドルチェグストの違いは?
まずは、『バリスタ』『ネスプレッソ』『ドルチェグスト』と既存のコーヒーメーカーとの違いについて書いていこう。
『バリスタ』『ネスプレッソ』『ドルチェグスト』と既存のコーヒーメーカーの一番の違いは、端的に言うと『手軽さ』だ。
具体的には、
- 『美味しいコーヒーをすぐに飲むことができる』
- 『使った後の片付けがものすごくラク』
というふたつの手軽さがある。これについて少し掘り下げてみたい。
既存のコーヒーメーカーとの違い【その1】美味しいコーヒーを『すぐ』に飲むことができる。
ネスプレッソ、ドルチェグストは細かい操作はあるものの、基本的にカプセルを入れてボタンを押すだけで美味しいコーヒーを飲むことができるという製品だ。
ドリッパーにフィルターをセットする、豆を挽いてフィルターに豆をセットするといった操作をせずに本格的なコーヒーを楽しむ事ができる。
▼ネスプレッソ、ドルチェグストの基本的な操作はカプセルをセットして抽出ボタンを押すだけ。
もちろんカプセルを購入する必要はあるものの、忙しい朝にも簡単な操作ですぐにコーヒーを飲むことができるというのは大きなメリットだ。マシンの電源を入れてからコーヒーを飲むまではおおよそ1分以内というところだろうか。
▼コーヒー豆をミルで挽いてフィルターにセットするのを毎回やるのは以外と面倒だ。
既存のコーヒーメーカーとの違い【その2】片付けがものすごくラク。
片付けのラクさについても言及しておきたい。普通、コーヒーメーカーは一回使うと洗わないといけない部分がたくさんある。豆をセットするドリッパー、コーヒーが落ちてくるカラフェ、コーヒーを飲んだあとのマグカップなどだ。
▼コーヒーメーカーを使った後のお手入れは以外と面倒だ。
ところが、ネスプレッソやドルチェグスト、バリスタは基本的にコーヒーを飲んだマグカップを洗えば良いだけだ。気になったらカプセルホルダーも洗えば良い。
日々のお手入れが面倒だとどうしても使う機会が減ってしまう。使ったあとのお手入れの手間を考えると「使うのやめておこう」という心理に陥ってしまうことが原因だろう。
その点、ネスプレッソ、ドルチェグスト、バリスタは日々のお手入れがとてもラクなのでどんどん使いたくなる。
インスタントコーヒー派のあなたもぜひバリスタを試してみて。
『自分はインスタントコーヒーで十分だから』と思っている方にはぜひバリスタを試してみて欲しい。
▼ネスカフェのコーヒーメーカー『バリスタ』。
バリスタはザックリ言うと、インスタントコーヒーを美味しく飲むことができるマシンだ。インスタントコーヒーはあのゴールドブレンド。しかし、普通にいれたときとの違いに驚くと思う。
また、バリスタの面白い機能にネスレのコーヒークリームパウダー「ブライト」と組み合わせることでカプチーノやカフェラテ風のドリンクが手軽に作れるというものがある。バリスタを検討中の方はぜひ抑えておきたい機能だ。
本題:バリスタ、ネスプレッソ、ドルチェグストの選び方
さて、そろそろ本題に移ろう。ここからは、バリスタ・ネスプレッソ・ドルチェグストの選び方について書こうと思う。
カプセル式のネスプレッソとドルチェグスト、インスタントコーヒーを美味しくいれられるバリスタ
すでに少し触れてしまったが、ネスプレッソとドルチェグストはコーヒーを作るのにカプセルを使うマシンだ。
一方で、バリスタはコーヒーをいれるのにインスタントコーヒーを使う。バリスタはインスタントコーヒーをより簡単に、美味しくいれることができるマシンだ。
▼ネスプレッソのカプセル
ドリンクの美味しさで比較するのであれば、カプセル式のネスプレッソかドルチェグストがオススメだ。バリスタは店頭で比べるとやはりインスタントコーヒー感が否めない(ただ、普通につくったインスタントコーヒーに比べると味は全然違う)。
一方、一杯あたりの価格で比べるのであれば、バリスタに軍配があがる。ネスプレッソのカプセルはひとつだいたい80円強、ドルチェグストの価格は50円強だ。一方で、バリスタは一杯あたり20円程度。
まずは自分がどのレベルの美味しさを求めているか、あとは一杯あたりのコストがひとつの物差しとなるだろう。
ネスプレッソとドルチェグストの違い
それではネスプレッソとドルチェグストの違いはどこにあるのだろうか?ひとつ大きな違いはカプセルのラインナップだ。ネスプレッソはコーヒーの種類が多い。それに対してドルチェグストは抹茶ラテやティーラテなどのカフェメニューも豊富だ。
コーヒーだけしか飲まない、様々な種類のコーヒーを飲んでみたいという人はネスプレッソを選ぶと良いだろう。
▼ネスプレッソのカプセルのラインナップ
ドルチェグストは抹茶ラテやティーラテなど家庭でいろいろなカフェメニューを楽しみたいひとにオススメできる。コーヒーが飲めない人が自宅に遊びに来た際にも大活躍できるだろう。とはいえコーヒーのラインナップも豊富なので安心して欲しい。
▼ドルチェグストのカプセルのラインナップ
ちなみにネスプレッソとドルチェグストは同じカプセル型だが、カプセルの形が違う。そのため、ネスプレッソのカプセルをドルチェグストで使うことは不可能だ。逆もまた然り。
まとめ
以上、ネスプレッソとドルチェグスト、バリスタの違いと選び方について書いてきた。まとめると、『コーヒー通にはネスプレッソ、家庭で美味しいカフェメニューを楽しむならドルチェグスト、インスタントコーヒーを美味しくラクに飲むならバリスタ』という指標で選べば良いかと思う。
僕はこの中でドルチェグストを選んだ。もう半年くらい愛用している。毎日、朝晩に最低一杯ずつはドルチェグストでつくったコーヒーを飲む生活が続いている。
子供が小さいので家に人が遊びに来ることも多いが、そのとき用にカプセルのバラエティパックをストックしている。コーヒーが飲めない人にはチョコチーノ(ココア)、抹茶ラテ、ティーラテなどを出すことができるので、ここでも大活躍だ。
そんなことも含めて、僕がなぜドルチェグストを選んだのか、そしてなぜドルチェグストをオススメするのかを次のエントリにまとめてみた。こちらもぜひご覧頂ければと思う。