「底力(そこぢから)」について

カロリーメイトのCM(フルバージョン)を見た。例年通り、大学受験をテーマにしたCMなのだが、浪人生活を経験した僕はけっこう感情移入して見てしまう。


カロリーメイトCM|「見えないもの」篇 120秒

 

このCMの中で先⽣役の東京03飯塚悟志さんが言うのが、「うまくいかなくても、それでも続ける努力を底力って言うんだよ」という言葉。

この解釈は本当に染みるなぁと。物事を最初から最後までスムーズに達成できることなんてまずない。できたとしたらよっぽどの天才か、あまりにも運が良いか、取り組んでいる事項が簡単すぎるだけだ。達成までの過程はまさに山あり谷ありで、その過程ではいろいろな誘惑もあるだろう。「やり抜く力(あきらめない力)」や「自制心」が試される。

本来の「底力」の言葉の意味は『ふだんは表面に出ないがいざというときに出てくる強い力』(goo辞書より)という意味なのだそうだが、そんな力が突然ふってわいてくるわけがない。「底力」は継続の過程でつけてきた力が、いざという場面で表面化すると考えるほうが自然だろう。そういった意味で「底力」が「うまく行かなくても、それでも続ける努力」だという定義はしっくりくる。

自分も「底力」を試されていると感じることがある。今年度、配置換えで担当するお客様が変わり、自分の専門とは別の仕事をやるようになった(自分はシステムエンジニアだ)。今年ももうすぐ終わるが、成果はまだ全くと言っていいほど出ていない。

やっぱり元の、自分の専門領域に戻りたいと思うことは多々ある。だが、このチャレンジを乗り越えることで得られる力もあるのではないかと思う。

 

「見せてやれ、底力」

 

自分もこのCMのキャッチコピーの通り、まだ継続して頑張ってみようと思う。