僕は4歳の長男と2歳の次男の二児の父だ。長男が産まれてからもう4年経つが、子育ては難しいなと思う。
先日、本屋を歩いていて「自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方」という本を見つけたので手に取ってみた。この本が子どもとのコミュニケーションで悩んでいた部分に役立ったので、今回はこの本について書こうと思う。
3種類のほめ方
ほめ方には3種類あるという。それは、
- おざなりほめ:「すごい!」「上手!」など具体性にかける中身のない褒め方
- 人中心ほめ:性格や、外見や能力など表面上の特徴をほめる
- プロセスほめ:努力、過程、試行錯誤した手順を中心にほめる
の3つだ。
このうち、おざなりほめや、人中心ほめをされた場合、ほめられることが目的になってしまい、物事自体への興味やチャレンジ精神、モチベーションを失ってしまうという。
以前読んだ「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」でも似たようなことが書いてあった。人が見ていないと、もしくはほめられないと良いことをしなくなるという話だったと思う。
また、人中心ほめの場合には、子どもの自信過剰につながり、努力をしない傾向やナルシストにつながる可能性もあるという。
プロセスほめとその具体例
一方で、プロセスほめをされた場合は、失敗の後にもチャレンジする意欲的な姿勢を見せる子どもが多いという。
プロセスほめの具体例は以下の通り。
- 頑張って最後までやったね
- 失敗しても諦めなかったね
- 色々な方法を試したね
- こぼさないようにスプーンの持ち方を変えてみたのね
- 100点を取れるまで努力できたんだね
- 自分でどれを着るか決められたね
- 最後まであきらめないのが良かったね
- (横断歩道を渡る時)ちゃんと右と左を見て渡れたね
しかし、子どもが努力しているところを見ていない場合や、聞いていないときに、プロセスほめのコメントは難しい。この場合は、具体的な感想を共有したりしてみるのが良いという。
- (レゴを見せにきた子どもに対して)たくさんの色を使ったらカラフルになったね
- ここは違う色を使ってみたんだね
という感じだ。
子ども自身に質問をしてみるというのも有効だ。
- 幼稚園で何を作ったかおしえてくれる?
- どこが一番大変だった?
など、どんどん質問してみる。「はい」「いいえ」で終わる質問をするのではなく、会話のキャッチボールができるような質問をするのがポイントだ。
大切なのは共感すること
本来、子どもが求めているのは、評価ではなく、何かを達成したことや難しかったこと、嬉しかったこと、楽しかったことなどを共有し、その感情を分かち合うこと。これにより、自分の居場所を感じること。
僕は、子どもには家庭を自分の居場所と感じて欲しいし、何かに粘り強くチャレンジするようになって欲しい。その手伝いを自分なりに出来ると良いなぁと思うし、何より自分自身が後ろ姿を見せないといけないなぁと思う。
プロセス中心のほめ方にしろ、後ろ姿を見せることにしろ、一朝一夕にはできないことだと思うので、毎日これを心がけたい。次は、叱り方について書こうと思う。