一生懸命考えているつもりで、実際は立ち止まっている、という人が意外に多い。
行ったり来たりで結論が出せず、時間をかけても深堀りできず、堂々巡りすることになる。
迷うときはああでもないこうでもないと課題の入り口で思い悩み、深く考えるどころか一歩も進まない。
そもそも大半の人はどうすれば深く考えることができるのかがよく分かっていない。思い起こせば小学生の時から、深く考える訓練、考えをまとめる訓練をなされていない。
「ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング」より
これらの文章を読んでドキッとした方、いないだろうか。かくいうぼくもそうだ。
深く考え、鋭い意見を持てるようになりたい、という向上心は持ちつつも、どうしたらいいのか分からない。具体的なトレーニング方法なんて知る由もない。
一念発起、超有名コンサルティングファームの人が書いたフレームワークの本を読んでみて、ふんふん分かったぞ。となったつもりにはなるんだけれど、実際の仕事に応用するとなるとそれがなかなかうまくいかない…。
そんな悩みを抱えている方にオススメ本が「ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング」だ。
著者はマッキンゼー出身のコンサルタント。そんな超エリートが深く考え、まとめるトレーニング方法を伝授してくれるというのだが、なんとそのトレーニング方法は「メモ書き」。
シンプルすぎて唖然としてしまう方もいるかもしれないが、筆者がいうメモ書きには一定のルールがある。そしてこのメモ書きによる方法論が実に王道で納得させられるのだ。
そしてこのメモ書きトレーニングは、著者が多くの思考法トレーニングなどを実践したうえで最終的にたどり着いた「最も効果的なトレーニング方法」だ。
今回はこの本から、深く鋭い考えを生み出すトレーニング方法としてのメモ書きトレーニング法とそれにより得られるメリットを紹介しよう。
深い考え方を手に入れるためのメモ書きトレーニング
メモ書きの効能
「人間は基本的には誰だって頭が良い、それが中途半端な知恵や上司に叱られたり、先輩に遠慮したりする中で自信を失い、頭が働かなくなっている」いうのが著者の考えだ。
そしてその錆び付いてしまった能力を呼び覚ますトレーニング方法がメモ書きだ。
メモ書きの方法
筆者の提唱するメモ書きには一定のルールがある。そのルールがこれだ。
- A4用紙を横書きにする
- 左上にタイトルを書いて下線を引く
- 右上には日付。
- タイトルの下に-(ダッシュ)を書き出しとして6行くらい、20〜30字で思いついたことを書く
- 1枚1分で書く
- メモ書きは手書きで。
これは上記のルールに従って私が書いたメモだ。最近、テレビ用の外付けハードディスクが容量不足になってきたのでナスネの購入を考えているのだが、その際のメモ。
「メモ書きトレーニング」ではこのメモを1日10枚書くこととする。もちろんペンが進むときは10枚以上書いてもいい。著者によればだいたい3週間ほどでトレーニングの効果を実感できるという。
私もこのトレーニングをはじめて1カ月ほどで今までなかなか出てこなかった言葉が、口をついて出るようになってきた。
またいまやるべきことをピックアップし、集中してタスク消化や情報収集に当たることができるようになってきた。
少し足を踏み入れてしまったが、次はこのメモ書きによって得られる効果を整理してみよう。
メモ書きにより得られる3つのメリット
【メリット1】コミュニケーションを円滑にすることができる。
メモを書くことでもやもやしていた気持ちや懸念事項、考えを整理することができる。
今書いているメモが次のメモのネタとなり、次から次へとメモが生まれていく。その過程でアイデアが湧き出てくることもあり、漏れていた考慮事項が浮かび上がってくることもある。そして次のメモ書きにより漏れていた考慮事項や、アイデアがどんどん整理されていく。
考えを整理することができると頭の動きが驚くほど良くなる。人間の頭は何かに気をとられるとうまく働かないようになってしまうからだ。
また、頭の動きが良くなるだけでなく、なんとなく考えていたこと、なんとなくできていたことを言葉にすることができる。つまり暗黙知を形式知に変換することができる。
このメリットは、『他人に自分がしてほしいことを具体的に伝えることができるようになる』、という点だ。そして自分がしてほしいことを具体的に伝えることができるようになればコミュニケーションを円滑にすることができるのだ。
【メリット2】ポジティブになれる
メモを書くともやもやしていた事項が整理され、何が大切で何が大切でないのかが見えてくる。そうすると、気にしてもしょうがない些細なことと、いまやるべき重要事項が浮かび上がってくる。
すると自然と重要事項に目が行き、些細なことが気にならなくなる。全くゼロになるわけではないが少なくともいま気にするべきではないこと、気にしてもしょうがないことという判断ができ、重要事項に集中できるようになる。
そうゆう状態になれば、大きな課題事項に集中しやすくなるので課題解決のスピードが格段に上がる。課題事項を先送りにすることもなくなるので、事が大きくなる前にアクションを取る事ができるようになり、悪循環に陥らずに済む。結果として成果が出るようになり、自信が湧いてくるようになるのだ。
【メリット3】メモを書くと急成長できる。
メモを書くと頭の中が整理される。
頭の中が整理されるとは、何が重要で、何が重要でないことなのか、
いま何をすべきで、何をすべきでないのか、がはっきりと区別された状態のことだ。
いろいろな問題が同時に起きても、慌てずに状況整理と必要な情報収集を落ち着いてすることができ、重要度の高いものから処理していくことができるようになる。
そうすればどんどん成果が上がり、自信がつき、ポジティブな気持ちになることができる。
何があっても容易に感情を動かされなくなり、自然体でいること、「落ち着き」を手に入れることができるようになる。
【まとめ】メモ書きを駆使して深く質の高い思考ができるようになろう!
いかがでしたでしょうか?メモ書きを駆使して、考えを整理することで得られる複数のメリット、ご納得頂けたでしょうか?
本記事はこちらの書籍のエッセンスをいくつかピックアップして私の考えや経験を織り交ぜて書いた記事です。
原書では、メモ書きの方法や考え方についてより深く解説していて、
メモ書きにより「ゼロ秒思考」という、考え方の質とスピードを極限にまで高めた状態に突入できるという内容が書いてあります。
なにかモヤっとしていて自分の考えを言葉にできない、自分は浅く質の低い考えしかできない、視野が狭い、あれもこれも気になって全く仕事に手につかない…などなどの悩みを抱えている方はぜひお手にとってご一読下さい。
フレームワークや思考法などで、まるでコンサルタントのような切れ味鋭い考え方を得ようとして失敗した方、あきらめないでください!
深く質の良い考え方を手に入れるための決定版です!